プラント工事とは
プラント工事とはプラントと呼ばれる「生産設備」を作る工事のことです。
工業地帯など、大きなタンクや大量の配管が並んでいる施設がプラントであり、様々なものを作ったり処理しています。
一口にプラントといっても様々な種類がありますが、新興業ではおもに焼却炉や浄水設備、衛生設備等のプラント工事に携わっております。
プラント工事は規模が大きく、さまざまな工事が含まれています。ちょっとしたミスや手抜きが重大な事故を引き起こすおそれがあるため、高い専門性と丁寧な施工が求められます。
産業プラント
人間生活に必要不可欠なものを生産するのが産業プラントです。具体的には、食品工場、製薬工場、セメント工場、発電所などがそれにあたります。
産業プラントでは、そこで生産されるもののコスト削減や生産効率上昇を目的に設計・建設が行われます。
特に食品や医薬品のプラントでは衛生管理に充分配慮しなければいけないため、細菌や異物混入防止を徹底した仕上がりが求められます。
石油化学プラント
化学工場やガス精製工場、石油精製工場等が石油化学系プラントです。石油や天然ガス、LPガス等、身の回りにある石油化学製品を生産しています。
化学プラントでは多くの工程の中で様々な副産物が生成されるため、目的の生成物以外の不要なものを除去するための機器や設備が導入されます。取り扱うものには有害で危険な原料や製品が多いため、爆発や火災などの事故につながらないよう、安全に気を付けて施工を行います。
環境プラント
環境プラントでは、食品廃棄物や廃プラスチックなどの廃材、汚水等を処理して再利用資源を回収したり、焼却熱を利用して発電が行われます。近年、世界中で環境問題が重要視されていくなかで、環境プラントの重要性も増大しています。これらの施設を設計・建設する際には、施工管理技士や技術士のほかにも公害や化学物質に対する知識と配慮が求められます。
どんな資格が要るの?
プラント工事において、ただ作業するだけなら無資格でも問題ないことが多いですが、より高収入を狙いたい、管理技士を目指したい場合は資格取得をおすすめします。プラント工事において施工管理の際に有利になり資格は以下のようなものがあります。
電気工事施工管理技士
電気配線や配電設備等に関する資格です。
プラント工事はもちろん、住宅やビル、鉄道等あらゆる現場において必要になるため、取っておいて損はないスキルです。
取得の際には電気工事そのものの概念だけでなく、工事の流れや施工方法も熟知していることが求められ、施工管理の文やでも適切な管理ができることが期待されます。
管工事施工管理技士
下水道の配管や衛生設備工事、冷暖房設備というような管工事にかかわる資格です。トイレ等の衛生設備や水処理施設、空調設備において必要とされます。
それだけでなくプラント工事においてはガスや重油などの供給に関するパイプライン工事など重要な工事にもかかわってくるため、重宝される資格といえます。
この資格を持つ人は、配管工事の施工計画の作成や工程・安全・品質の管理を行うことができます。